ドラマの視聴率はどうやって計測しているの?

視聴率が良い番組=おもしろい番組というイメージがありますが、どのように視聴率を出しているか知っていますか?また、何%以上だと「視聴率が良い」と言われるのでしょうか?ここでは、ドラマの視聴率の出し方や視聴率が大事な理由、スポンサーの効果測定や、高視聴率がもたらす効果などについてまとめました。

 

ドラマの視聴率はどうやって計測しているの?

視聴率が高いということは、それだけ人気がある番組であるということです。

では視聴率はどうやって出しているのでしょうか?

視聴率は全国で計測されていると思っている人も多いですが、それは間違いです。

視聴率は、ビデオリサーチという視聴率調査をメイン事業としている会社が行っているのですが、視聴率を計測するのはこのビデオリサーチから視聴率調査を依頼された世帯だけに限られています。

サンプル数は調査地区によって異なりますが、関東地区では900世帯、関西地区と名古屋地区はそれぞれ600世帯で行っています。

病院、事務所、寮、テレビを所有していない世帯、マスコミ関係者のいる世帯以外から無作為に対象世帯を選択。

対象となった世帯には専用の測定器を設置して、早朝5時から翌朝5時までの24時間の視聴データを収集します。

収集したデータはインターネットを通してデータセンターに送られ、番組視聴率として集計されます。

ただ、サンプリング調査では標本誤差が伴います。関東地区で10%の視聴率があった場合、±2.0%の誤差が発生します。

また、1世帯あたり最大8台まで計測することができ、リビングや子ども部屋などで違う番組を見ていたとしても、それぞれの視聴率として計測されています。

 

視聴率が重要視されている理由

 

スポンサーの効果測定

テレビを見ていると、途中でCMが流れますよね。また、「この番組は○○の提供でお送りいたします」と社名がアナウンスされることもあります。

このようなCMやアナウンスは、簡単に言うと番組のスポンサーということになります。

では、このようなスポンサーの効果測定はどのように行われているのでしょうか。

ネットの場合だと、クリック数や、ユーザーが次にどのようなページに行くのか、またどのページから来たのかなど、可視しやすいという特徴がありますが、テレビCMはそうはいきません。

なぜなら、流れているCMを絶対に視聴者が見ているとは限らないからです。

番組を見ていて、CMになったからトイレに行く…という経験がある方もいると思います。

また、録画した場合はCMだけ飛ばしてみるということもあるでしょう。

「効果測定できないじゃん!」と感じる方もいると思いますが、実はテレビCMを出稿した量と、視聴率を元にして効果測定を行う方法があります。それがGRP(Gross Rating Point)です。

簡単に言うと、GRPとは平均視聴率にCM本数を乗じた数値のこと。例えば平均視聴率が10%の場合、5本のテレビCMを流した場合GRPは50GRPとなります。数値が高ければ高いほど効果があるということですが、上述したようにCMを見ていないこともあるので、この方法で出した数値だけが正しい効果測定とはなりません。

このほかにも、WEBと照らし合わせてマーケティングする方法もあります。

例えばCMを流した後にその商品の注文数が増えたら、テレビのCMが影響したという事がわかりますよね。

また、CMが流れた時間帯にスポンサーの商品キーワードの計測を行うと、そのCMを見て検索をしたということが明確にわかるということです。

 

視聴率の良さが更なる視聴者を促す

視聴率が高い=人気がある番組やドラマであることは間違いありません。例えば、視聴率がかなり高いのに、自分だけそのドラマを見ていなかった場合、周りはその話で盛り上がっているのに、自分だけその話に入れませんよね。

そうすると、「見たことないけど、これから毎週見てみよう」と思うはずです。

つまり、視聴率の良さは更なる視聴者を促すということにつながるのです。

これはネットでの反響も大きく関係しており、ネットで話題になる→視聴率がもっと上がる→見る人が増えるということにもつながります。

 

日本のドラマは視聴率何%以上だと良いの?

日本のドラマは視聴率を重視していますが、何%以上だと良いか知っていますか?

実はある「目安」があります。

視聴率が9%以下は「視聴率が悪い」と呼ばれるもの「不調」「失敗」「コケた」と言われることも。

10%~14%は「普通」、15%以上は、「高視聴率」「ヒット」、20%以上は「高視聴率」「大ヒット」と呼ばれます。

しかし1回の視聴率だけでは決められません。

初回が視聴率9%だとしても、最終回で20%を超えるような大ヒットドラマもあります。また、その逆もあります。

現代は録画やネット視聴が当たり前の時代になったので、リアルタイムで見る人は昔に比べると少なくなりました。

ですから、視聴率15%を超える番組は大ヒットと呼んでも良いという意見もあります。

 

視聴率は番組を作る上で大事な要素

視聴率は番組を作る上でとても大事な要素です。例えばバラエティー番組の場合、「この人を出したら視聴者が増える」「このコーナーをもっと充実させたら視聴率が上がる」など、視聴率を元に色々と考えながら番組制作を行っています。

ドラマも同じです。視聴率が悪ければ、台本を変更して取り直す場合もあります。それくらい、視聴率は制作サイドにとっては重要な要素なのです。

見る側からすると、視聴率が良い=おもしろいというイメージですが、その裏には番組を制作している人たちのリサーチ力や思考力が隠れているのです。