【番外編・ドラマ「あなたの番です」】『過去の扉・前編/後編』(主演：西野七瀬)の動画を無料で見よう！










黒島沙和は、幼少期から両親に「普通でいい」と言われ育ってきたが、普通じゃないと自覚している沙和にとっては、両親の言葉は、暴力に近い苦痛なものがあった。普通でいる事に徹しようとする沙和は、数学の難問を解いている時だけ没頭する事ができ、殺人や暴力への衝動、妄想を忘れられる事が出来る事に気づき、何とか、欲望を抑えていた。親も実は、沙和の異常性に気付いてはいたものの、人に迷惑をかけたわけではないので、こころの病院には診せず見守ることにしていた。沙和は普通ではない自分をコントロールでいることで、少し希望を持っていた。家庭教師の松井にも最近は消えたいと思うことはなくなったと前向きな発言をしていた。しかし、台風の影響で大雨が降っていたある日、母親が父親を傘を持って迎えに出て、家に松井と二人きりになった時に、殺人への衝動が湧き上がってきた。必死に数学を解き始める沙和だが、妄想が止まらない。とうとう松井が開けようとしていたドアに気付くと手をかけていた。沙和はごめんなさいと言い、家を飛び出して行ってしまう。雨の中、濡れたまま歩く沙和に女の子が話しかけてくる。それは南の娘、穂香ちゃんだった。バス停でしばらく雨宿りする二人は、近くの小屋で休むことにする。小屋で二人きりになった沙和は、必死に衝動を抑えようと紙に数式を書き始めるが、穂香ちゃんが絵しりとりをやろうと紙にゾウの絵を描きだす。次はお姉ちゃんの番とシャープペンを渡された沙和は、衝動に苦しみ絵を描く事ができない。そして、穂香ちゃんの一言、「変なの」でスイッチが入ってしまった。沙和は、他の遊びをしようと小屋にある刃物などを集め、「どれで遊ぶ?」と一言、それからしばらくして血まみれの沙和が小屋から出てきた。沙和の顔は充足感に満ちていた。それから二年間は普通でいる事が出来たと沙和は言った。ある日、松井と一緒に海へ来た沙和は崖の上に松井を誘う。そして、二年前の雨の日に飛び出していった事を話し始めた。私は、女の子を殺しましたと告白する。松井は信じていたのにと拒絶し、警察に行こうと話すが、一人殺したくらいじゃ死刑にならんと言い、沙和は松井に抱き着いて崖から飛び降りる。結果、松井は死亡、沙和は生き残り、病室で目を覚ます。病室には以前いじめにあっていたのを助けた内山がお見舞いに来ていた。松井の死亡を知らされた沙和は、ストーカー化した内山の首を絞める。あなたのせいで死んでしまっても大丈夫ですという内山に自分がこれからする事を楽しんで、ずっと笑顔で本当の私をずっと見ていてと話す。刑務所に服役中の沙和、さいgそして、少年院にいる総一君が本を読んでいる、その本のカバーには手紙が貼り付けられていた。沙和からの手紙だった。そのメッセージには、「あなたは一人じゃない。私は、私の生きたいように生きました。生きたいように生きていい。やりたいことを、やりたいようにやっていい。」「次はあなたの番です」と書いてあった。総一は笑顔を見せた。