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イギリスBBCドラマ「SHERLOCK」
2019年の秋、フジテレビの月9ドラマ「シャーロック」が始まります。主人公のシャーロック・ホームズをディーン・フジオカ、ジョン・ワトソンを岩田剛典が演じることで話題となっています。
原作はイギリスの超有名小説であるこの話、舞台が現代の日本になることで一体どのようなドラマとなるのか気になる人もいるでしょう。
実は以前にも、現代版のシャーロック・ホームズとして人気を集めていたテレビドラマがあります。ホームズが生まれたイギリスでBBCが制作した作品です。放送当時には、斬新な翻案と解釈が話題となり、本国イギリスのみならず世界中で人気を集めていました。

放送時期
BBC制作テレビドラマ・「SHERLOCK(シャーロック)」は、2010年7月から2017年1月の間に、シーズン1からシーズン4まで制作されていました。日本では2011年8月以降NHKのBSプレミアムやAXNミステリー、NHK総合でも放送されていたので、観ていたという人も多いのではないでしょうか。その他には2016年1月にイギリスで放送され、日本では映画館で公開された特別編・「忌まわしき花嫁」(原題はThe Abominable Bride)があります。
キャスト/ストーリー
主人公の探偵であるシャーロック・ホームズは、ベネディクト・カンバーバッチが演じていて、ホームズの助手であり医者のジョン・ヘイミッシュ・ワトソンはマーティン・フリーマンです。
ドラマのストーリーは、ジョンが戦地(アフガニスタン)で怪我を負い送還されたものの、体に障害が残り仕事もない。そんなときに共通の友人から同居人を探しているシャーロックを紹介される、というところから始まっています。そうして行動を共にするようになったジョンは、シャーロックの手伝いをするような関係になり、様々な事件を解決していくことになるという話です。
シャーロックが住んでいる、ベーカー街221Bの家主であるハドソン婦人や、シャーロックの兄のマイクロフト・ホームズはもちろんのこと、ミステリアスな女性のアイリーン・アドラーや、宿敵であるジム・モリアーティといった原作でおなじみのキャラクターが現代版として登場するのも見どころです。
イギリス版「SHERLOCK」のおすすめポイント
このイギリス・BBC制作のテレビドラマ「SHERLOCK」は、原作を読んだことがある人でもそうでない人でも楽しめるドラマです。しかし原作を知っていると、より楽しめるポイントが随所にあります。
”シャーロキアン”と呼ばれるシャーロック・ホームズマニアであれば、すぐにピンとくるような設定や単語などがちりばめられているところに、制作者たちのこだわりが感じられます。製作総指揮を担当しているマーク・ゲイティスは、シャーロックの兄であるマイクロフト・ホームズ役としても劇中に登場しますが、脚本にも携わっている人物です。本人がシャーロック・ホームズのマニアであることも明かされています。

シャーロック・ホームズシリーズ(英: Sherlock Holmes)は、小説家アーサー・コナン・ドイルの作品で、シャーロック・ホームズと、友人で書き手のジョン・H・ワトスンの織り成す冒険小説の要素を含む推理小説である。1887年から1927年にかけて、60編(長編4、短編56)が発表された。
物語は基本的に事件の当事者、あるいは捜査に行き詰まった警察がホームズに助けを求め訪ねて来ることで始まる。ホームズが現場に調査に行き、警察の見過ごした証拠を発見し推理を働かせて事件の謎を解き、物語は終わる。ほとんどの作品がワトスンによる事件記録、という形で書かれている。変人の探偵と常識人をコンビにして相棒を物語の書き手とするスタイルは、「史上初の推理小説」といわれる『モルグ街の殺人』(エドガー・アラン・ポー、1841年)を踏襲している。
あまりにも有名な原作をもとにしたテレビドラマのため、原作との比較をしながら見るというのも「SHERLOCK」の楽しみ方の1つです。
アーサー・コナン・ドイルが書いた原作は、19世紀後半を舞台にしています。それに対し、このドラマの舞台は21世紀。まだ現代のように街が整備されていなかった昔のロンドンを、ホームズたちは馬車で移動していました。しかし現代版のこの作品では馬車の代わりにタクシーに乗り、シャーロックはスマートフォンを使いこなしています。そんなギャップを楽しめるのが魅力です。
ちなみに特別編の「忌まわしき花嫁」は、原作と同じ19世紀のロンドンが舞台となっています。「SHERLOCK」を見ていると、現代版のシャーロックが原作の世界にいたらどんな感じだろうか、と見てみたくなるもの。そんなファンに嬉しい作品になっています。

BBC制作のテレビドラマ「SHERLOCK」は、原作と比較しながら観て楽しむこともできますが、それだけが魅力ではありません。このドラマ単体で見たとしても、もちろん楽しむことができるものになっています。
そんな「SHERLOCK」の魅力の1つには、ストーリーがテンポ良く進むスピード感があることがまず挙げられるでしょう。話がどんどん進むので、一度観ただけではよく分からなかったというところもあるかもしれません。何度か見返して楽しむことができる作品です。
また文字を使った演出も、この作品の魅力となっています。一般的にドラマ中に表示される文字というと、字幕のようなものをイメージすることが多いでしょう。しかしその点、このドラマでは、スマートフォンでのメッセージのやり取りやパスワードなどが、斬新な手法で文字で表現されています。さらに続きが知りたくなる終わり方になっていたのも、このドラマが評判になった理由の1つです。
【まとめ】イギリス版ドラマ「SHERLOCK」
このような魅力が満載のイギリス版「SHERLOCK」は、動画配信サービス以外にもDVDやBlu-rayとして販売・レンタルされています。ディーン・フジオカ×岩田剛典のフジテレビドラマ『シャーロック』とともに観て比較してみるのも面白いのではないでしょうか。
ディーン・フジオカ主演「シャーロック」の動画を視聴したい人はこちら
🌙夜9時~放送📺
『シャーロック #01』🕵️🗼世界一有名なミステリー小説「シャーロック・ホームズ」が現代の東京に蘇る!罪と謎に魅了された天才探偵×スマートな精神科医…危険な二人が今夜、運命の出会いhttps://t.co/3HSNYWBGjp#fujitv #シャーロック #ディーン・フジオカ #岩田剛典 pic.twitter.com/FnN2Xfd121
— フジテレビ (@fujitv) 2019年10月6日